２月に入り慌てて探した証券会社
長年個人で取引をしていたところは資料請求の結果無理だと判明
「法人口座でのデイトレードはできません・・・」
予想外の回答に絶句したままの１月
だったらと他の証券会社をＮＥＴ検索すると
大手２社は無理だとわかった
中堅どころで・・・・いゃ、なんだか不安がよぎる
テレビから流れるあのＣＭ
”宵越しの金は持たないが 預けていたとしたら・・・”
ダメもとで検索し調べてみると
よし！
決断したら行動は早いわたし
最も近距離で行ける店舗を探す
そこは支店ではなく「営業所」
国道に乗りさえすれば所要時間は２０分
「来店の際には要予約」
さっそく電話で問い合わせ
いつ行けるかはまだ未定だけど・・・・と一応相談。
翌日の午前中、暇なお店で「今から行っちゃうか！」
電話してアポイント３０分後に行きますと告げた
いつもの黒いエプロン
そして仕事着のまま
時間がないから・・・・
急いでシャツターを閉めて法務局で集めた必要証明書を持って
到着したのは予定時刻ジャスト
店舗に入るとそこは営業所なのに個室
なんだかよくある資産家が運用相談をするような部屋に通された
社員はみなびしっとした身なりなのに わたしはエプロンに
肩から掛けてるズタ布袋に大きな手提げ袋
完全に場違いなわたし
なんだか応対してくれている社員の表情を眺めても・・・・・
そりゃそうだ
「法人口座開設申し込みで先ほどお電話したものですが・・・」
「まずはこちらに必要事項のご記入をお願いいたします」
「会社の登記簿謄本」「代表者の印鑑証明」
ご提出願います・・・・
会社の資本金記入欄
数字を書き込もうと欄の単位を確認すると
え？ 単位が・・・一ケタ大きい・・・
これには手が止まってしまった
そんなわたしをジッと黙って眺めているだけの社員
「0.」と記入し始めると目の前の社員の表情が・・・・
眉をしかめてる
ここはもう開き直りのクソ度胸
必要事項をどんどん記入
２枚目、３枚目、４枚目・・・・・
提出した証明書はすぐさま部屋を離れて別室で確認調査
ここまでの所要時間は３０分
申込完了？と思ったらここからヒヤリング調査がはじまった
「どなたがトレードをされるのですか？」
「そうですか あなたですか・・・これまでのご経験は？」
「よろしければ実績をお教え願いますか？」
なんだか完全に馬鹿にされているような・・・エプロン姿のわたし
「おいくらの資金で始められる予定ですか？」
もう予想外に詳細なことまで尋ねてくることにちょっとムシッとしてしまうわたし
法人口座開設ってこんなにも
むつかしいものなのかぃ・・・・ここは・・・・と心の中でつぶやいた
さすがにお店を閉めてまできてる貴重な時間がもったいなく感じ始め
ふと証券会社専用の手提げカバンの中で目に着いた最高の切り札「日経新聞」
「あのぉ・・・・これご存知ですか？ コンテスト・・・」
もちろん知っていた社員
「このＴＯＰ 実はわたしなんです」と一言
「お疑いなら今から書く言葉でどうぞＮＥＴ検索してくださいませ・・・・」
目の前の社員から発せられた驚きの声
してやったりのわたし
「わたしにとっては２００～３００の資金で十分なの（薄笑）」
「ごめんなさいね 大きな企業じゃないから期待してるような金額でなくて・・・・」
「あのぉ・・・ご実績は・・・・」と再度聞いてくるので
ここ４年間の利益確定と投資効率を言うと
絶句
「これが全国一位の実力なの」
もぅ～心の中では水戸黄門になった気分
人を見た目だけで判断することの愚かさを思い知ったか♪
この瞬間から態度が変わったのは言うまでも無く
帰り際には扉まで開けてくれた
１時間２０分が過ぎていた
それからすぐに開設できると思っていたら一向に連絡もない
ふと教えたサイトの解析をみたら
これ・・・どこ？みなれないＩＰ
まさか・・・・と本社所在地を検索すると
見事的中♪
あんな片田舎の新興住宅地の営業所が本社に報告？
全国ＴＯＰがどんなタイプの人なのか・・・きっと拍子抜けしちゃったかな♪
ごめんね こんなわたしでさ
ごめんね こんなわたしでさ
後日、姉に話したら怒られた
「あんたさぁ～ 金融機関に相談で行く時にはきちんとした服装で
行けって前から言ってるでしょ～まったく」
税理士さんに話したら
「人をみかけで判断するのが金融機関のいつまでたっても悪いところだからね
でも、君は度胸あるわ、その格好で資産運用ブースなんて(笑）」
そして昨日ようやく届いた口座開設完了の通知
投資用の法人口座も銀行で開設し
証券会社でも完了
来月からこれで飛び立てるんだ
