長い長い夢だった
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夢の中は夜の街
星明りの薄暗い闇
ここは今住んでいる町
誰も見当たらない中 一人の人とすれ違う
星から降り注ぐ透明感ある白い光に浮かび上がり
淡く輝く姿
すごく綺麗な人・・・・・
一瞬のすれ違いの出来事
あ・・・この人は・・・・
すぐに気が付いた
振り返り声をかけた
” どうして この街にあなたが? ”
そう尋ねてみると
” この街に わたしのお友達がいるから 会いに来たの ”
そう答えてくれた
遠い遠いこの街で この場所で この時間に
出会った一瞬の軌跡
” でもね、なんだか変なの この街に誰の姿も見つけられないの・・・・ ”
そうつぶやいた彼女。
確かに 何かがおかしい
漆黒の闇夜に降り注ぐ淡い星の光
神秘的な輝き
” 服が濡れちゃってる どうしたの? ”
そう尋ねると
” 覚えていないの。何が起きたのか・・・・ ”
そう答える声が寒さで震えてる
誰の気配も感じない街 休める場所は見当たらない
” うちに来るかぃ ついておいで ”
ドアを開けて 二人で中に入り すぐに暖炉に薪をくべて火を起こした
(実際の家とは全然違うんだけれど・・・・)
” ロッキングチェアに座って温まってて 何か食べ物持ってくるからさ ”
そう言い残して キッチンへ
電気がつかない・・・通じていない
懐中電灯で照らして探す
冷蔵庫の中身 大丈夫かな・・・・
扉を開けると シュークリーム キットカット チョコケーキに菓子パン・・・・
突然 横に彼女が現れて
” お菓子ばっか・・・ ”
唖然としてる
その中の何か一つを持って暖炉の方へ戻る彼女
うちは何かを探してる
彼女が着れそうな服を・・・・探してる
これなら着れるかな☆
それを彼女に手渡すと暖炉の火の光が届かない場所へ着替えに行った
今度はうちがロッキングチェアに座り 冷えた体を温める
なんだか
なんだか眠くなってきちゃった
これまで着ていた黒っぽい色彩の上下の服から
先ほど渡した白っぽい上下の服に着替えて戻ってきた
暖炉にくべる床の薪に足をとられてよろめいた彼女
うちの膝の上に丁度座ってしまう
無言のふたり
温かくなったうちの体温が彼女に伝わってゆくのがわかる
後ろから彼女に手を回して抱きしめて
もっともっと温かくしてあげる
” ごめんね・・・・ ”
そう会話を切り出した自分
首を横にふる彼女
うっすら笑う声が聞こえた
(ここから何かを会話し始めたんだけど記憶にない)
心の中のわだかまりも溶けてなくなってゆく
心も体もポカポカ・・・・
ぽかぽか・・・・
ぽ・・・か・・・・ぽ・・・か・・・
後ろを振り返りうちの顔をじっと見てる
(急にどうした? なんだ?)
彼女の体温と暖炉の熱ですでに眠気MAX
ムクッと急に立ち上がりなんだか恥ずかしそうな顔でみてくる
(なんだ? まだ気が付かない・・・・自分)
” あたってるの・・・・・・ ”
そう小声で話す彼女
(何がだろう? まだ気が付かない自分)
” わたしのお尻にあたっているの! ” と指さす彼女
(そこでようやく気が付いた 自分)
でもどうにもなんないし
勝手に動いちゃったんだし
( これが・・・・身勝手の極意か!? うそ! )
なんとか鎮めようと謝る姿に
笑ってくれる彼女
するとまた膝の上に座ってくれた
そしてふたり深い眠りについた
寒くなり目が覚めると暖炉の火が消えていた
外にでてみるとまだ夜中
変わらない
暗闇に目が慣れてきたせいか 何かが夜空にぼんやりと見える
星明りに照らされてところどころが夜空に浮かんでいる
だんだんはっきりと・・・・
二人で見上げてみたものは
頭上の夜空に照らし出された竜巻上の巨大な地震雲)
これが・・・これが原因だったんだ・・・・・
誰もいない街
ずぶぬれの彼女
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今度は彼女が伝えに来てくれたのかな
夢の中に
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