車を運転している
山のふもとって感じで、ポツリ、ポツリと民家が建っているだけで
木々の多い一本道
うす暗い夕刻
一瞬、左側にみえて通り過ぎた物が気になって
すぐに車を停止させて後ろを振り返ってみた
木々の枝の間に背丈ほどの大きさの
マリア像が立っていた
枝葉の覆われて、見えているのは上半身だけ
(こんなところにマリア像なんて・・・・まるでお地蔵様みたい)
純白じゃなく、どこか薄汚れてくすんでいるお姿
そして、車をまた走らせて、道をどんどん進んでゆくと
あ!?
車を止めて降車して、また通り過ぎた道を徒歩で戻り
枝葉の間から上半身だけが見えているマリア像に出会った
同じ容姿で、同じ立ち姿で、同じような色合い
でも、今回違って感じたのは
このマリア像、わたしをジッと見つめてる
視線が合っちゃう
感じ取れるのは
どことなく怒っているような
なんとなく不安げなような
決して微笑んでいるような明るい表情ではなくて
睨まれて訴えかけてくる感じがした
そしてまた車に乗り、ドアを閉めたら
目が覚めた
時刻は深夜2時ちょうどだった
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